3/14 チャットモンチーのシャングリラが失恋の歌に聞こえる
ラジオからチャットモンチーのシャングリラが聞こえてきました。知っている曲なのでなんとなく耳を傾けていました。
恋愛を知る前は漠然としか理解できなかった歌詞が、突然失恋の歌として飛び込んできました。
調べてみると、シャングリラを失恋の歌として解釈している人は全然いないようですね。携帯電話をたまたま川に落としちゃって、という筋の解釈が多いようです。
自分はそこを「わざと落とした=投げ捨てた」と解釈していました。そうすると、失恋して、携帯を投げ捨てる「現在」と、サビの恋人に呼びかけるような言葉の「過去」という重層的な構造があるような気がしてきました。まあ曲解だと思いますが。
そう解釈すると、希望の光なんかなくったっていい、という歌詞は、失恋直後における(半ばヤケでもあるような)立ち直るための言葉に聞こえてきます。携帯電話は元交際相手とのよすがであって、相手への執着の象徴だとしたら、それを投げ捨てて前を向いて歩こうとしていながら、最後は元交際相手の(への?)呼びかけを思い出して終わる、というアンビバレンツな心情が表れているように感じられます。
明るくてズンズン進んでいくような曲調がかえってとても切なく感じます。別れから立ち直れない気持ちと、立ち直ろうと無理をしてしまう気持ちと、自分とは関係なくどんどん状況が変わっていく時間の流れの非情さ。自分の心境がまさにそういうものだから、シャングリラという曲に自分の心境を投影してしまったのだと思います。